CBDは、抗炎症作用、鎮痛作用、睡眠改善、リラックス作用などの効果があると注目を集めていますが、CBDAについてはご存知でしょうか。
CBDAにはどんな効果があるのか、CBDとの違いはなんでしょうか?
この記事では、CBDAに関して詳しく解説してまいります。
CBDAとは??
CBDAは、CBDの前駆体で、カンナビジオール酸といいます。
そもそも、大麻と麻のすべての主要なカンナビノイドは、最初にカンナビゲロール酸(CBGA)として発達します。
そこから開花期に、CBGAは、THCの前駆体であるTHCA(テトラヒドロカンナビノール酸)と、CBDの前駆体であるCBDA(カンナビジオール酸)に変換されます。
このCBDAを105度以上で加熱することで、脱炭酸されてCBDが取り出せます。そのため、CBDAは、”生”のCBD、または非加熱のCBDと言われることもあります。
CBDAの効果は??
1.吐き気を抑える効果がある
2.傷や感染による炎症に関連するCOX-2酵素をブロック
1.吐き気を抑える効果がある
カンナビノイドは基本的に特性上、人間の体内にあるカンナビノイド受容体への働きによって効果が得られます。
受容体に結合して、機能を活性化(Activation) させる物質のことをアゴニスト(Agonist)といいます。
CBDとCBDAはともに、カンナビノイド受容体(CB1とCB2)のどちらにも結合親和性がありませんが、セロトニン受容体の5-HT受容体に対して、アゴニストであることがわかっています。
CBDAは、この5-HT受容体に対する親和性がCBDの100倍高いことが判明しています。
この5-HT受容体と結合することにより、有毒物や乗り物酔いによる吐き気を抑える効果が期待されます。吐き気を抑える効果はCBDの1000倍と言われています。
更に素晴らしい効果が、CBDA が予期性悪心の軽減に大きな効果があったということです。予期的悪心とは、抗がん剤治療の前に、治療が始まってもいないのに患者を襲う激しい吐き気のことです。
ちなみに、予期的悪心の軽減に効果のある医薬品はありません。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、身体にいいと思っている方も多いと思います。
適量のセロトニンは、ストレスに打ち勝つためのホルモンであるノルアドレナリンとドーパミンをコントロールし心の落ち着きや安定をもたらす効果があります。
しかし、セロトニンが過剰になると、不安・錯乱・発汗・心拍数の増加・発熱・体の震え・筋肉のけいれん・吐き気・頭痛・昏睡など、様々な症状が出てきます。いわゆる「セロトニン症候群」と呼ばれるものです。
カンナビジオール酸は、5-HT1A 受容体の活性化を促進することにより、Suncus murinus の嘔吐とラットの吐き気誘発行動を防ぎます
PubMed引用
ストレスに関わるホルモンを以下の記事で詳しく解説しています。よかったら読んでみてください。
2.傷や感染による炎症に関連するCOX-2酵素をブロック
2008年に『Drug Metabolism and Disposition』誌に掲載された論文には、動物を使った研究で、発作を抑えたり、腫瘍を減らしたり、炎症を治療したりする効果見られたとあります。
これは、カンナビジオール酸 (CBDA) が選択的にシクロオキシゲナーゼ (COX)-2 活性を阻害する事によるものです。
COX-2は誘導型酵素であり炎症や腫瘍形成などの病態に関係しています。
PubMed引用
CBDAを摂取するには??
CBDAは加熱するとCBDに変化してしまいます。そのため、製品加工時やベイプのように摂取時に加熱する製品の場合、CBDAを摂取することが難しいです。
加工時に加熱を要さない、大麻スムージーや生ジュース、であれば経口摂取が可能です。
肌に塗るタイプのCBDクリームなどであれば、CBDAを含んでいる可能性が高いです。
CBDは大麻草から抽出された成分のうち、リラックス効果や鎮静効果が認められたもので、現在は医療業界から注目を集めています。
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