CBDオイルのことを調べると、よくTHCというワードを見ると思います。
CBDについては何となく知っている人は多いですが、THCについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?
そこで、この記事ではTHCについての概要や違法性についてまとめてみました。
この記事を読めば、THCについてほとんどの人よりも詳しくなれるので、ぜひ参考にしてみてください。
THCを一言でまとめると?
THCとは、一言でいうと
「植物の大麻に含まれている精神活性化合物」
のことです。
要するに、「ハイ」になる物質とだけ覚えていれば良いと思います。
後で説明しますが、2023年現在、日本でこれを使用するのは違法とされています。
THCの概要
THCとは、テトラヒドロカンナビノール(tetrahydrocannabinol) の略語です。
THCは、大麻に含まれている精神活性化合物であり、大麻を使用した人々が経験する特徴的な「高揚感」の原因になっています。
THCは大麻に含まれている多くの化合物の1つです。THCはCBD(カンナビジオール) やCBN(カンナビノール) と並び、カンナビノイドの三大主成分の1つとして知られており、その中で最もよく知られ、広く研究されています。
嗜好用として使用されているマリファナに3~25% 含まれている主成分であり、気分を高揚させる精神作用を与えるため、日本では医療目的であっても厳しく規制が行われています。
一方で、薬物に寛容なオランダをはじめとする国々では、マリファナの使用を認めている国が増えつつあります。
例えば、最近だと2018年の10月にカナダが嗜好品としての大麻の所持・使用を合法化したと言うニュースが話題になりました。
アメリカでは州によっては嗜好品大麻の合法化が進んでいます。
THCの違法性
多くの人が気になるのが、このTHCの違法性ではないでしょうか?
この違法性が詳しく記されているのが、1948年に制定された『大麻取締法』です。
以下、条文です。
大麻取締法第一条
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス·サティバ·エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
ここで注意してほしいのが、規制対象が種子と茎以外の「葉や花の部分」と言う点です。
つまり、化学的な物質である「THC」や「CBD」に関しては全く記載がないのです。
今の所の法解釈では、THCが花や葉に含まれているため、THCが規制対象になっている、と言う流れのようです。
逆に言えば、種子や成熟した茎から抽出したCBDは取締規制の対象外であることがわかります。
ちなみに、麻の実は日本では古くから食用とされており、七味唐辛子などにも入っています。
日本で販売されているCBDは「厚生労働省・検疫所に成分分析表・製造工程表などを提出し、成熟した茎や種子を原料としていることを証明」することで合法で販売可能となっています。
THCの効果・効能
THCは、脳内のカンナビノイド受容体に作用し、エンドカンナビノイドシステムの一部を構成しています。
このシステムは、痛み、気分、記憶など、さまざまな生理的プロセスに関与しているとされています。
THCは、カンナビノイド受容体に結合し、それらを活性化することによって、これらのプロセスに影響を与えることができます。
なお、このプロセスにおいて、「ハイになる」とよく表現されるように、気分を向上させると言われています。
また、THCには多くの薬効があり、慢性的な痛み、吐き気、食欲不振など、様々な症状の治療に用いられてきました。
多発性硬化症やクローン病の症状を緩和するためにも使用されています。国によっては、THCを使った薬を処方箋で入手することができます。
そのため、THC=悪、と言う評価は薄れつつあります。
現在では、日本でTHCが治療目的で使われることはありませんが、将来的に使用される可能性は高いとみられています。
THCの副作用
THCは、判断力や協調性の低下、不安、パラノイアなどの悪影響を及ぼす可能性が示唆されています。
用法や用量によってはパニック発作や幻覚・妄想・息切れや口の渇きなどが起こる可能性もあります。
こうしたリスクがCBDよりも高いとされているために、日本をはじめとして規制をかけている国は多いようです。
また、依存性がある場合もあり、マリファナの長期使用は、健康に悪影響を及ぼすことが数多く報告されています。
ただし、過剰摂取などによって死亡した例などはなく、この点で言えばニコチンやアルコールよりもむしろ安全性は高いとされています。
CBDは大麻草から抽出された成分のうち、リラックス効果や鎮静効果が認められたもので、現在は医療業界から注目を集めています。
CBD製品を100種類以上を試した編集者が本気で厳選した商品を紹介します。
\詳しくはこちら/