CBD用語

【用語解説】ECS (エンド・カンナビノイド・システム)とは?

CBDに興味を持ったことがある人なら、ECS(エンド・カンナビノイド・システム) と言う単語を聞いたことがあるのではないでしょうか?

ECSは、CBDやTHC関連の書籍や論文などでよくみられるワードなので、説明が難しいですが、とても大切な概念の1つです。

そこで、この記事ではECSの概要や作用・特徴などをまとめてみました。

ECSについてわかりやすい説明を探していた人はぜひ参考にしてみてください。

エンド・カンナビノイド・システムを一言でまとめると?

まずは、ECSについて一言でまとめてみます。

ECSとは、以下のようなものです。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)は、受容体、酵素、シグナル伝達分子が複雑に絡み合ったネットワークのことです。

ECSは体内の至る所に存在しており、痛み、気分、記憶、食欲など、さまざまな生理的プロセスに関与しています。

人が生きていく上で不可欠となるような神経や免疫のバランスを調整しており、健康な体を維持するシステムのこと、と思ってもらえれば良いと思います。

ECSは、人類だけでなく、すべての動物に存在しています。

エンド・カンナビノイド・システムの概要

エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは、私たちの体を健康に保ち、気分を良くするために働く、助っ人のようなものです。この助っ人は、受容体と呼ばれる小さな部品と、鍵と錠前のように組み合わされた化学物質で構成されています。

化学物質の方はエンドカンナビノイドと呼ばれ、私たち自身の体内でつくられるものです。エンドカンナビノイドは脳や臓器、組織など体中にある受容体の中を動き回り、受容体にフィットします。エンドカンナビノイドが受容体にフィットすると、私たちの体が正しく働き、良い気分になるのを助けてくれます。

エンドカンナビノイドはメッセンジャーのようなもので、痛みを抑えたり、気分を良くしたり、食欲をコントロールしたりと、私たちの体を助けてくれるのです。また、物事を記憶したり、よく眠ったりといった重要な働きも助けてくれます。

THCなども、このエンドカンナビノイド系の受容体に適合することができます。そのため痛みを抑えたり、食欲を増進させたりするのに役立ちます。

また、THCによって「ハイ」になるのもこのためだと言われています。

体内で作られる内因性のカンナビノイドもある?

カンナビノイドは麻だけに特有の物質ではありません。

むしろ、驚くべきことに、人間の体の中にも自然に存在しているカンナビノイドがあります。それらの物質は、内因性カンナビノイドと呼ばれています。

人間の体には数10種類のカンナビノイドがあることが知られています。

そのうち、代表的なものがアナンダミドと2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)です。


内因性カンナビノイドなどカンナビノイドに関しては、次の記事で詳しく解説しています。

アナンダミド

アナンダミドは、N-アラキドノイルエタノールアミン(AEA)としても知られ、脂肪酸のアラキドン酸から合成され、全身の様々な組織に存在しています。

AEAは、カンナビノイド受容体1(CB1)とカンナビノイド受容体2(CB2)の両方を活性化し、痛み、気分、記憶など、多くの生理的プロセスに関与しています。

2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)

2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)は、アラキドン酸から合成され、中枢神経系に高レベルで存在しています。2-AGは、CB1およびCB2の両方を活性化し、炎症、食欲、心血管機能など、さまざまな生理的プロセスに関与しています。

このほかにも、N-アラキドノイルドーパミン(NADA)やビロダミンなど、あまり知られていない内因性カンナビノイドも確認されています。

エンド・カンナビノイド・システムの作用と特徴

内因性カンナビノイドは、神経伝達物質として働き、神経細胞から別の神経細胞へ信号を伝達しています。内因性カンナビノイドは、必要に応じて合成され、他の神経伝達物質のように体内に蓄積されることはありません。

不要になると、酵素によって分解されます。

ある種の病状には、内因性カンナビノイド系(ECS)の欠乏が関与している可能性を示唆する証拠がいくつかあります。この説は、臨床的内因性カンナビノイド欠損症(CECD)と呼ばれています。

CECDは、ECSが正常に機能せず、エンドカンナビノイドが欠乏し、体内の調節系のバランスが崩れるという仮説のもとに成り立っている病態です。

CECDは、線維筋痛症、過敏性腸症候群、片頭痛など、さまざまな病状に関与していると考えられています。

しかし、CECDはまだ理論的な概念であり、様々な病状におけるその役割を完全に理解するためには、さらなる研究が必要であることに注意する必要があります。

CECDの考え方はまだ研究中であり、医学界に広く受け入れられているわけではありません。

内因性のカンビノイドが足りなくなると、外部から取り込むしかなくなります。そこで注目されているのが、CBD なのです。

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