CBD用語

カンナビノイドとは何??植物性や合成、内因性カンナビノイド、受容体などの違いも解説

健康や美容への効果があることから近年人気を集めているCBD。CBDを少し知っている方であれば、カンナビノイドって言葉を聞いたことがある人もいると思います。

この記事ではそんなカンナビノイドが一体何なのか解説していきます。

そもそも大麻草には何が含まれているの?

麻には、カンナビノイド類、テルペン類、フラボノイド類など様々な化合物が含まれています。

フラボノイド類とは、ポリフェノールの一種で天然にある有機化合物群の植物色素の総称です。植物の茎や葉っぱなどに含まれています。種類は4000種以上あり、近年は人体の特定の整理調節機能に働きかけることが分かっています。アンチエイジング、ストレス解消、がん抑制、血行改善、デトックス効果、抗酸化作用など様々な効果が期待されます。

テルペン類とは、植物や果物の香りを司る物質です。次の記事で詳しく解説しています。

植物性カンナビノイドとは?

カンナビノイドは、大麻草に含まれる化学物質の総称です。

大麻草には、60種類を超える成分のカンナビノイドが、大麻草特有のものとして発見されています。その中には、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)、カンナビジオール(CBD)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビエルソイン(CBE)など様々な成分があります。

そのうち、カンナビノイドの三大主成分と言われている成分は、THC、CBD、CBNです。最近、巷で話題となっているCBDはカンナビノイドの成分の1つなのです。

日本臨床カンナビノイド学会のHPの記述によると、カンナビノイドを細かく分類すると以下のようになるとのことです。

Δ9-THCタイプ(18種類)、Δ8-THCタイプ(2種類)、CBDタイプ(8種類)、CBNタイプ(10種類)、CBCタイプ(8種類)、CBGタイプ(17種類)、CBTタイプ(9種類)、CBEタイプ(5種類)、CBLタイプ(3種類)、CBNDタイプ(2種類)、未分類なもの(22種類)

一部成分をご紹介いたします。

  1. THC:テトラヒドロカンナビノールといわれ、この成分は日本では違法とされています。THCには、Δ9-THCタイプとΔ8-THCタイプがあり、幻覚作用や精神依存する効果があります。前者のタイプが、最も精神作用が強いです。
  2. CBD:カンナビジオールといわれ、THCのような精神作用はありません。様々な健康、美容効果が期待されています。
  3. CBC:カンナビクロメンといわれ、様々な効果が期待されるそうだが研究は始まったばかりで詳細はまだ分かっていません。
  4. CBG:カンナビゲロールといわれ、THC、CBD、CBCの前駆物質です。殺菌作用や炎症を抑える効果があるそうです。
  5. CBN:カンナビノールといわれ、THCの分解によって生じる副産物です。THCほどではないが、微量に精神作用があります。

大麻草におけるカンナビノイドの分布

意外にも、カンナビノイドが分布しているのは、麻の葉っぱや種子皮に蓄積しており、茎や根、種子には殆ど存在していません。

一般的に、Δ9-THCタイプが含まれているのは、種子皮がある花穂(バッズ)で10〜12%、葉っぱで1〜2%、茎に0.1〜0.3%程度とされています。

また、成熟した葉っぱよりも、若い葉っぱの方が豊富に含まれているそうです。

内因性カンナビノイドとは?

体内には、身体に本来備わっている身体調節機能に内因性カンナビノイド系というものがあります。これは、食欲や痛み、免疫調整、など様々な機能を持ち、細胞間の相互作用に寄与しています。

内因性カンナビノイド系の構成位要素の1つである、内因性カンナビノイドとは、体内で作られるマリファナに似た作用と構造を持つ物質の総称です。ニューロンといわれる神経細胞の間のシナプス伝達の強さを調整することが分かっています。

この内因性カンナビノイドは、ややきつい運動を20分以上続けた場合に分泌されることが実験で分かりました。ランニングの際に感じるランナーズハイは、エンドルフィンが原因であることは有名であるが、この内因性カンナビノイドも影響しているのではないかと言われています。

合成カンナビノイドとは?

合成カンナビノイドとは、精神作用を有する人工の化学物質です。大麻草に含まれる化学成分に似ているためカンナビノイドと呼ばれています。そのため、「合成大麻」や「疑似大麻」と呼ばれることもあるそうです。合成カンナビノイドは、効果が予測不能であり、場合によっては生死に関わる可能性もあるため、危険ドラッグの一種とされています。

カンナビノイド受容体とは?

カンナビノイド受容体は、内因性カンナビノイド系の構成要素の1つです。カンナビノイド受容体は、神経細胞上に多いCB1と、免疫細胞上に多いCB2があります。その名の通り、内因性カンナビノイドの作用を受ける受容体になります。最近の研究では、ストレスや加齢によって内因性カンナビノイド系の機能が弱くなり、「カンナビノイド欠乏症」になることが明らかになりました。カンナビノイド欠乏症になると様々な疾患に繋がるそうです。

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