近年、医療や美容など幅広い分野で注目されているCBD。大麻草やヘンプの茎と種から抽出される抗精神作用のない物質で、オイルや食品、サプリメントなどに使用されています。
そんなCBDには依存性や中毒性があるのではないかと心配な方もいるのではないでしょうか。この記事では、CBDの安全性に関して解説していきます。
CBDの元になる大麻とは
大麻をカンナビスを呼び、大きく分けて2つの品種を持っています。ヘンプとマリファナは、CBD・THC成分の割合や利用部位によって区別されています。THC成分の割合が0.3%以下の品種を「ヘンプ」、20%を超えるものを「マリファナ」と指すのが普通です。
ヘンプとマリファナのどちらからもCBDは抽出できますが、日本では、ヘンプ由来のCBDのみ購入可能です。米国ではどちらからの抽出でも購入可能だが、THCの含有量は0.3%以下とされています。
CBDは、大麻草だけでなくオレンジからも抽出されることがあり、安全性が非常に高い成分です。
CBDの依存性・中毒性
結論から言うと、CBDオイルには、“ハイになる”といった劇的な精神活性作用のある大麻草の成分、THCが含まれていないので依存性はなく、お酒やタバコ、砂糖、コーヒーなどのほうが依存度は高いといえます。
上の図は、2019年に世界薬物政策委員会(GCDP)が報告したもので、紫色のマス目は使用者本人への害、赤は他人への害を表している。委員会はアルコールやたばこの方が、大麻より有害であると発表している。
CBDは大麻の依存性・中毒性・精神活性作用があるTHCを含まない(含まれても微量)ため更に安全性が高いということになります。
CBDオイルは、むしろアルコール依存など依存症に対する治療薬として使える可能性もあります。
CBDと大麻の致死量に関して
CBDの致死量に関して
CBDは大量摂取しても致死量に達することはないと言われています。文献によるとCBDを最大一日1,500mg摂取しても身体に害を及ぼさないことが報告されています。
CBD1,500mgは、スタンダードなCBDオイルである6.6%、10mlのCBDオイルのボトルで計算すると2本分以上に相当します。
粗悪なCBD製品の場合は他の成分で致死量に達する可能性もあるため、製造元の情報などを把握し、安全な製品を使うように気をつけましょう。
CBDの副作用の研究では、下痢や倦怠感・食欲の変化、吐き気、不安、ドライマウスなどが報告されました。
万が一副作用が起こった場合には、CBDやCBDオイルの摂取を一旦中止し、症状が日常生活に支障をきたす場合はかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
大麻の致死量に関して
マリファナなど大麻製品の経口摂取による急性毒性は非常に弱いことが知られています。ヒトの致死量は,Δ9-THCに換算して体重1kgあたり70mg,すなわち体重70kgのヒトで約5gです。
ヒトの大麻摂取方法には大きく分けると喫煙と経口の2通りがあるが,作用は吸煙の方が経口摂取より約3倍強いです。
ある記事では、大麻の推定致死量は1500ポンド(およそ681キログラム)を喫煙?経口で摂取する必要があるそうです。現実的には致死量まで大麻を摂取することは不可能が気がしますね。
大麻摂取による直接的な死には繋がらないが、大麻の吸引によって気分がハイになったことによる溺死や、大麻吸引による錯乱での事故などで死に至ることは多いそうです。
そもそも日本では、大麻を摂取することがないとは思うので関係ありませんが、海外で楽しむ機会がある方はお気をつけください。
CBDは大麻草から抽出された成分のうち、リラックス効果や鎮静効果が認められたもので、現在は医療業界から注目を集めています。
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