緊張やストレスを感じたときに下痢になってしまうという方は結構いるのではないでしょうか。この内の1部は、過敏性腸症候群という病気が関与していると言われています。
実は、この記事の編集者である私も、小学生の頃からずっと、過敏性腸症候群を患っており長年悩まされてきました。
この腸の病気である過敏性腸症候群にもCBDが有効ではないかと言われています。この記事では、そもそも過敏性腸症候群とはなにか、そして、CBDがなぜ有効と言われているのかを詳しく解説していきます。
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群とは、日本人の10人に1人が抱えている現代病の1つです。命に関わる病気ではないものの、お腹の痛みや下痢、便秘などの症状によっては、日常生活にかなり不便で支障をきたすことがあります。
年齢を重ねるごとに症状が穏やかになっていく場合が多いいです。この過敏性腸症候群の患者の特徴として、「几帳面で真面目な性格」「神経質」「責任感が強い」「緊張しやすい」方が多いです。
過敏性腸症候群の基準は?
過敏性腸症候群の基準は、以下です。
最近3ヶ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり
下記の2項目以上の特徴を示す
・排便によって症状が和らぐ
・症状とともに排便の回数が変わる
・症状とともに便の形状が変わる
日本消化器病学会ガイドライン
過敏性腸症候群のメカニズムは?
過敏性腸症候群になる原因は実は分かっていません。そのため、過敏性腸症候群は、完治に導く治療法が確立していないことから難病指定されています。
発症する原因の有力候補として考えられているのが、緊張や不安などのストレス、生活習慣の乱れ、寝不足や過労などです。これらのストレスによって、自律神経が乱れて、腸の蠕動運動(ゼンドウウンドウ)が異常になり下痢や便秘のような症状を引き起こすのではないかと言われています。
腸は、「第二の脳」と言われるほど神経が多く、また、脳からの司令がなくとも独立して活動することが出来ます。そして、「脳腸相関」という言葉があるほど、脳と腸は相互に影響を及ぼし合っている密接な関係にあるのです。
過敏性腸症候群の方は、ストレスによって下痢や便秘を引き起こします。その後、「電車や飛行機、長時間のドライブなどの最中にお腹が痛くなったら」「旅行先でお腹が痛くなったら」「大事な試験や会議中にお腹が痛くなったら」と新たなストレスを生み出します。これによってまた、下痢などを引き起こすという悪循環へと陥ることがあります。(IBSスパイラル)
過敏性腸症候群の症状は?
過敏性腸症候群の主な症状は次の4つに分類されます。
- 1.下痢タイプ
- 2.便秘タイプ
- 3.下痢と便秘を繰り替える混合タイプ
- 4.分類不能タイプ
症状を抑えるためには?
- 栄養バランスの取れた食事
- 十分な睡眠・適度な運動
- サプリメント等による緩和
- 病院で処方される薬
病院で処方される薬には、腸の運動を整える整腸剤や、高分子重合体と言われる水分を吸収する水分調整薬、また、精神症状を改善する抗うつ薬、抗不安薬、など症状にあった様々な薬があります。
生活習慣やサプリメント等様々な方法を試したけど、改善しなかったという場合には、是非、病院にかかり適切な薬を処方してもらってください。
どの薬やサプリメントが効くのかは人によって異なるため、色々試してみて効果的なやつを取捨選択をするのがいいと思います。
CBDが過敏性腸症候群に効果的?
CBDの過敏性腸症候群への効果を解説する前に、そもそも、CBDとはなにか少し解説いたします。
CBD・CBDオイルとは?
CBDとは、植物の麻に含まれている「カンナビノイド」という物質の1つであり、カンナビジオールという成分のことです。
人間の身体には、神経細胞の活動調整に影響を与えることで、睡眠や記憶、不安や免疫反応、ストレス適応などを適切にさせるエンドカンナビノイドシステムが存在しています。
エンドカンナビノイドシステムに関しては以下で詳しく解説しています。
体内で分泌される内因性カンナビノイドや、植物由来のカンナビノイドが、身体の全身に存在するカンナビノイド受容体に作用することで上記のような効果が得られます。
CBDには、内因性カンナビノイドの分泌を促進させたり、他の神経伝達物質の受容体を活性化や抑制させる効果があります。
CBDの過敏性腸症候群への効果
CBDが過敏性腸症候群へ有効とされている理由が、腸内のエンドカンナビノイドシステムへの作用と、ストレス軽減効果によるものです。この事実は、研究によっても裏付けられています。
腸内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)への作用
主なECS受容体は、カンナビノイド受容体であるCB1とCB2であり、これらは腸内の表面や神経系にも存在します。CBDがカンナビノイド受容体に作用して、炎症を抑えたり、腸の運動を調整することが分かっています。
ストレス軽減による効果
過敏性腸症候群の主な原因に、ストレスや生活習慣の崩れがあります。上記のように、CBDには、リラックス作用があり、ストレスの軽減や、寝付きが良くなったり、睡眠の質が向上したりと、睡眠改善にも効果が期待されます。そのため、CBDを摂取することで、ストレスが軽減し、過敏性腸症候群の症状を抑えることができるのです。
実際に、CBDを摂取することで、長年悩まされてきた過敏性腸症候群を軽減することが出来たという方もいるそうです。
《参考文献》
過敏性腸症候群:第一選択治療としてエンドカンナビノイドシステムを操作する
CBDを摂取する際の注意点
CBDと過敏性腸症候群の治療薬を併用する際には留意するべきことがあります。それは、CBDが、体内の薬物を代謝する酵素の働きを阻害するということです。そのため、血中に存在する薬物の濃度が高くなり、薬物の効果が強く作用する場合があります。
従って、過敏性腸症候群の薬物を日常的に摂取している方は、かかりつけの医者に相談してください。また、CBDを摂取する際には、過敏性腸症候群の薬物を摂取してから、2時間ほど時間をあけるといいです。
CBDは大麻草から抽出された成分のうち、リラックス効果や鎮静効果が認められたもので、現在は医療業界から注目を集めています。
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