基礎知識

CBDって何?効果や成分をどこよりも詳しく解説します

CBDとは、正式名称をカンナビジオール と言います。植物の麻から取れる有効成分で、リラックス効果や鎮痛効果が知られています。

近年では、海外セレブやハリウッドスターなどのインフルエンサーが使用してその効果を喧伝しており、日本では感度の高い人たちの注目を集めています。

また、医療用としても有効活用されている地域もあります。

この記事では、そんなCBDに関してどのサイトよりも簡単に、かつ詳しく解説していきます。

具体的には、次のような項目について紹介します。

このページを読めばわかること
  • CBDとは何か?
  • CBDで期待される効果と副作用
  • CBDの使用方法
  • おすすめのCBDについて

ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください!

CBDとはカンナビジオールのこと

CBDとは、次のようなものです。

CBDとは?

CBDとは、大麻から抽出される”カンナビノイド” という成分のうちの1つで、正式には「Cannabidiol(カンナビジオール)」と言います。

大麻草の成熟した茎や種子から抽出される成分を指します。

CBDには様々な健康効果があることから、CBD製品を使ったさまざまな製品があります。

大麻草と聞くとびっくりされる方も多いかもしれませんが、CBDはもちろん合法なものです。

その理由は、CBDと大麻が別のものだからです。

CBDはなぜ合法なのか

日本では大麻の使用は大麻取締法(通称まとり)によって禁止されています。しかし。CBDという成分は使用しても大麻取締法には引っかかりません。

大麻取締法には、次のような記載があります。

【大麻取締法 第1条】
「ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)、並びに大麻草の種子及びその製品を除く。」

大麻取締法(◆昭和23年07月10日法律第124号)

条文にある通り、茎及びその製品や種子及びその製品は、大麻取締法の規制には当たらないのです。

以下の画像は、令和4年8月5日に発行された厚生労働省の「大麻取締等の改正に向けた検討状況について」という資料から引用したものです。

種子や成熟した茎から抽出したCBDは取締規制の対象外であることがわかります。

令和4年8月5日厚生労働省の「大麻取締等の改正に向けた検討状況について」

ちなみに、麻の種子は七味唐辛子などにも含まれているため意外と身近なものです。

皆さんも1回は口にしていると思います。

ちなみに、もちろん合法であるということは依存性などはありません。CBDの効果などについては、あとで詳しく説明します。

日本で販売されているCBD製品は「厚生労働省・検疫所に成分分析表・製造工程表などを提出し、成熟した茎や種子を原料としていることを証明」することで合法で販売可能となっています。

大麻草の中の違法成分はTHC

大麻草の成分の中で、実際に違法とされているのはTHC(テトラヒドロカンナビノール) という成分です。

THCには中毒性があり、また幻覚作用などがあります。いわゆる「大麻」というイメージは、このTHCという成分によるものです。

規制中毒性効果
THC違法あり幻覚作用
CBD合法なし鎮静化・ストレス緩和

そもそも大麻草には「カンナビノイド」と言われる、テルペノフェノリック骨格をもつ化合物群が含まれています。

大麻草には100種類以上のカンナビノイドが含まれており「デルタ9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC」 や「Δ8-THC」「CBD」などもカンナビノイドの1種です。

この「THC」は幻覚作用等の中枢作用が強く、大麻草の活性本体と言われています。

一方で、「CBD」は幻覚採用を有さず、抗てんかん作用や抗不安作用などを有し、比較的毒性が低いとされています。

海外では一部治療薬としても利用されています。

CBDに関する規制について

実は、2023年の大麻取締法改正の検討において現行の「部位規制」から「成分規制」に変わる可能性があります。

成分規制で排除したい成分は先ほど紹介した「THC」です。基本的に天然の大麻草から作られた製品であればどうしても微量のTHCが含まれる可能性があります。

そこで、THCの含有量の基準を定量的に設けることで「THCの含有量が基準値以下の微量であれば、THCフリーの製品であるという承認を与える」ことを可能にします。

これにより安全に大麻の効能を活用することができるようになります。

これに伴い、カンナビノイド検査(THC下限値チェック)を国内で実施できる体制を整えることが考えられているます。

成分表示でした事実を知れない一般消費者が不利益を被らない為にも、検査体制を拡充し、定期的な製品チェックを事業者に義務付けることが今後重要になってくると言われています。

海外ではTHCの許容含有量は以下のようになっています。ちなみに、国内で乱用されている乾燥大麻のTHC含有量の平均値は11.2%と言われています。

算出方法が異なる可能性はあるため参考までにとどめることをおすすめします。

絶対にTHCの許容量を超えた製品や乾燥大麻を手に入れる・使うことがないように注意してください。

令和4年8月5日厚生労働省の「大麻取締等の改正に向けた検討状況について」

CBDの製造方法による違い

CBD原料は製造方法によって「アイソレート」「ブロードスペクトラム」「フルスペクトラム」の3種類に分類されます。

3つの種類を簡単に説明します。

① アイソレート(isolate:隔離)

アイソレートは純度99%のCBD成分で、CBD以外の成分は含まれていません。

② ブロードスペクトラム(broad spectrum:広範囲)

ブロードスペクトラムは、CBD以外に、他のカンナビノイド成分やミネラルなどの成分を含んでいます。しかし、THCは含まれていません。

③フルスペクトラム(full spectrum:全範囲)

フルスペクトラムは、麻に含まれる全ての成分を含んだCBD製品です。THC成分も含まれています。

各国の規制に従って、THC許容含有量以下(アメリカだと0.3%以下)であれば製品の販売が可能です。

CBDの製造法に関する違いは別の記事でも詳しく解説しています。ぜひ見てみてください。

CBDで期待される効果と副作用

CBDに見られる代表的な効果

  • 抗不安効果によるストレス軽減・リラックス効果
  • 不眠症の緩和
  • 抗酸化作用・抗炎症作用など皮膚トラブルの改善

CBDは脳だけでなく、身体にも影響を及ぼします。

科学者たちは、1990年代に発見した内因性カンナビノイド系(ECS)の働きがこれらの影響に寄与していることを発見しました。

内因性カンナビノイド系は、食欲、痛み、免疫調整、感情制御、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支えています。

これらは中枢神経細胞上に多いカンナビノイド受容体“CB1”、免疫細胞上に多いカンナビノイド受容体“CB2”などの有機受容体で構成され、体の至る所に存在しています。

最近の研究では、内因性カンナビノイド系は、強いストレスを受けたり、老化によって、内因性カンナビノイド系の働きが弱り、いわゆる「カンナビノイド欠乏症」になると、様々疾患になることが明らかになってきました。

CBDに含まれる有効成分である「植物性カンナビノイド」をサプリなどにより、体内に取り入れることで、カンナビノイド欠乏症を解消し、病気の治療を期待できる可能性があると言われています。

抗不安効果によるストレス軽減・リラックス効果

セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与え自律神経を整えてくれるので、ストレス軽減やリラックス効果をもたらすことができます。

長期的なストレスは、うつ病などの精神疾患に繋がるため、事前に摂取しストレス軽減することで未然に防げる可能性もあります。

また、精神疾患の1種である「てんかん」にも効果があるのではないかという研究結果も見られています。

不眠症の緩和

ストレス軽減やリラックス効果が期待されることから、不眠症を緩和する効果も考えられます。ストレス社会において救世主的な役割を担う可能性もありそうですよね。

抗酸化作用・抗炎症作用など皮膚トラブルの改善

カンナビノイドは、ポリフェノールやカロテノイドなどと並んで、野菜や果物に含まれる“ファイトケミカル”という栄養素の1種です。

ファイトケミカルは、ここ数年、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6大栄養素に次ぐ、第7の栄養素として注目を集める栄養素です。

このカンナビノイドは、肌にも効果的で、主に「抗酸化」「抗糖化」「抗炎症」が期待されています。また、「保湿効果」に関しては、14日間の塗布で、肌の水分量が1.3倍になるという研究結果もあるとのことです。

副作用に関して

CBDには、副作用や依存性がなく、安全に摂取可能であることがWHO(世界保健機関)で認められており、日本の使用も合法とされています。

過剰摂取には気をつけて、適量の使用を心がけましょう。

CBDと薬の相互作用も懸念されているけれど、CBDを医療に用いる緩和ケア医のスニル・クマール・アガルワル医学博士いわく、CBDはほとんどの薬と併用可能とのことです。

CBDの使い方

CBDが含まれる商品として日本で市販されているものとして、

  • CBDカプセルやCBDグミ
  • CBDオイル
  • CBDバームやCBDクリーム
  • CBD VAPE

などがあります。それぞれの商品に応じて使用することが重要となります。

経口摂取

CBDを口から摂取する方法で、消化器官を通じて身体に取り込まれます。肝臓で代謝を受けた後に、血液で全身に送られます。CBDカプセルやCBDグミなどがこれに当たります。

舌下摂取

舌下摂取は、口内の舌の下部にあるくぼみにCBDを垂らして90秒前後置いてから飲み込む方法です。舌下摂取は口内の毛細血管が多く存在する部分が主な摂取経路になります。消化器官を経由せず血管に入り込める分、より効果は大きくなります。CBDオイルがこれに当たります。

吸入摂取

吸入摂取では、VAPEといった電子タバコを使い、CBDを配合したリキッドを気化して吸い込みます。肺胞の毛細血管に入り、血管を通じて全身に運ばれます。

経皮摂取

皮摂取はCBDクリームやCBDジェル、CBDパッチなどで皮膚からCBDを取り込む方法です。CBDは皮膚から体内に浸潤し、付近の細胞・組織に効果を及ぼします。

摂取方法によって、吸収率が大きく異なります。目的に合わせた摂取方法を選択することが大事です。また、効果が期待できるからと言って過剰摂取をすれば、かえって悪化する場合もあるため、しっかり適切な容量を守って、利用しましょう。

CBDとは何かを解説してきました。今後も注目を集めていくと思いますが、間違った情報を鵜呑みにせずに自分の目で情報を見極めて、CBDを正しく使っていきましょう!!

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